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中共 「生体臓器狩り」を初めて認める

2012年08月06日

 【新唐人2012年8月6日付ニュース】新唐人テレビはここ数年、中国共産党による生きた人からの臓器狩りを絶えず暴露しています。一方、中国当局は臓器の出所は死刑囚からだと主張していました。8月4日、中国公安部は大規模な臓器売買ネットワークを摘発し、127人の臓器提供者を救出したと発表。専門家は、当局が臓器狩りの事実を否定できなくなったため、組織の一部を身代わりにしていると指摘します。

 
中国公安部によると、7月末に北京市、河北省、安徽省、山東省、河南省、陝西省など18の省と市で臓器売買ネットワーク摘発を実施し、28グループの137人を逮捕。うち、18人は医療関係者で、ほかに臓器摘出が予定されていた127人を救出したと発表しました。
 
新唐人テレビが2006年に中国の生きた人からの臓器狩りを報道しはじめてから、当局が生体臓器狩りの存在を認めたのは今回が初めてです。
 
時事評論家 横河さん
「生きた人からの臓器狩りを中共はずっと認めませんでした。今回中共当局の報道は初めて「臓器狩り」という言葉を認めました。外部の指摘に対してますます否定できなくなっているのです。今は否定ができなくなったので、身代わりを探したのです」
 
中国の臓器移植件数は世界第2位で、臓器の出所に対し、共産党当局は死刑囚からだと主張。外部の疑問に対し、後にドナーからの提供だと言い換えました。今回の政府系メディアの報道は、「生体臓器狩り」を初めて言及し、しかも全国範囲で横行していることが実証されました。
 
時事評論家 横河さん
「単純な犯罪集団であれば、ここまでできません。臓器移植となると、臓器受け入れ部門が必要で、つまり正規の病院です。正規の病院は政府機関または軍や警察機関に属します。また搬送には時間の問題があり、冷凍が必要です。そうなると、一般の運送道具ではできません」
 
また、臓器の出所が監禁されている法輪功学習者からである指摘は国際社会ではますます有力になっており、一部国ではすでに密かに調査を始めていると示します。一方、国際社会からの圧力に対し、中国当局は犯罪グループを摘発することで、彼らを身代わりにしていると指摘します。
 
時事評論家 横河さん
「中共はこのことから逃れ、責任を持ちたくないのです。実際の実行者や摘発に参加した人を含めてですが、どうやって摘発できたのでしょうか?彼ら自身が犯罪集団の一員だった可能性があります。その一部分を持ち出して、身代わりにしているのです」
 
7月に出版された新書『中国臓器移植の濫用』(State Organs-Transplate Abuse in China)は、医学会の権威が共同執筆し、中国がいかに国家システムを利用して臓器移植を乱用しているかをテーマにしています。科学技術界で最も影響力を持つ10大人物の一人で、アメリカペンシルバニア大学の生物倫理学センター主任カプラン(Arthur Caplan)教授は、“中国では臓器移植のために殺人を行うことは普遍的に存在し、しかも長期間続いている”と指摘しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)
 
 

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